内容説明
ショスタコーヴィチにおける名演には何が必要なのか。20世紀最大の作曲家の魅力とは?2007年と2008年の2年間にリリースされた約150枚のCDの最新の演奏と、歴史的演奏を語る。
目次
かつてない透明感、ルバツキーテの「24の前奏曲とフーガ」
マタチッチの一番・九番録音がいい
四番対決―ビシュコフとヘルビヒ
へルビヒの十番、イメージを一新
ジョルダンの五番、復刻意図が不明
朝比奈の五番、ブルックナーを感じる
ユニークなシュウォーツの十三番
またも若い女性によるヴァイオリン協奏曲シュタインバッハー
セレブリエルの“黄金時代”全曲―せかせか感が残念
ムラヴィンスキーのライヴが出た〔ほか〕
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
クラシックジャーナル編集長、アルファベータ代表取締役編集長。1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業
安田寛[ヤスダヒロシ]
1970年9月25日、神奈川県生まれ。書籍輸入業、大手CDショップチェーンを経てフリー・ライターに。専門分野、関心ある分野はクラシック音楽(ロシア=ソヴィエト、イギリス、アメリカ、日本などの近・現代)の他、アニメ、漫画、写真、文学理論、心理哲学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あやてい
1
1巻目は持っているけれれど、続編が出ているのは知らなかった。最初の巻は大いに参考にさせてもらった。そちらは交響曲全集の印象が強いのだけれど、こちらの方は小品含めて実にいろいろな作品の録音が採り上げられている。ショスタコーヴィチファンとしてはうれしい一冊だけれど、そうでない人にはたぶんどうでもいい本。しかし、これらのCDの多くがたぶん廃盤なのだろうと思うとね、悲しくなる。2013/11/05
PapaShinya
0
安田氏のあとがきによれば、タコはスルメだという。かめばかむほど。そうかもしれないが、この対談の中では、どちらかというと中川の感想に近い印象をもった。タコマニアではないということだな。ショスタコは、ピアノが作曲者本来の楽器のハズなのに、案外ピアノ曲が少ない。が、入門にはピアノ曲が良かったりする。自分もキースの24の前奏曲とフーガから入った。だが、タコの本領は交響曲だろう。この古臭い形式で音楽を書き続けたのは鉄のカーテンのおかげ。検閲用に、タコ本人の手による全交響曲の2台ピアノ版があるらしい。早く出してくれ。2023/06/07