内容説明
人間世界の矛盾、二律背反する世界を二律背反する表現で描くキューブリック映画。そのとき、音楽は何を奏で、何を語るのか。現存する劇映画全作品を「音楽の使われ方」に着目して徹底解析。かつてない視線でキューブリック映画を捉えた異色の映画論。
目次
『恐怖と欲望』(一九五三)
『非情の罠』(一九五五)
『現金に体を張れ』(一九五六)
『突撃』(一九五七)
『スパルタカス』(一九六〇)
『ロリータ』(一九六二)
『博士の異常な愛情、又は私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(一九六四)
『二〇〇一年宇宙の旅』(一九六八)
『時計じかけのオレンジ』(一九七一)
『バリー・リンドン』(一九七五)
『シャイニング』(一九八〇)
実現しなかった企画
『アイズ・ワイド・シャット』(一九九九)
著者等紹介
明石政紀[アカシマサノリ]
作家、翻訳家、音楽家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
7
キューブリックは一番好きな監督だが、しっかしこんなに複雑な構造してるんだなとあっけにとられ続ける。映像と音楽の妙な関連ってのは素人目にもわかるんだが、そのギャップがこれほどまでに面白いものだったとは。もう一度キューブリックを見ないといけなくなる。語り口はふざけてるのだが、内容は精緻を極め、かつ主観満載。著者は大学の教授だと思っていたら、作家、翻訳家、音楽家って肩書き。キューブリック好きな人ってそうとうのめり込むことがよく分かる。とにかく面白い本。2012/08/27
みどり
0
またちゃんと読みたい
ふみか
0
アイズワイドシャットの章だけ2019/07/30
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- 和書
- 魂の解放される所