内容説明
指揮という芸術の謎。英国の著名音楽ジャーナリストが、巨匠たち自身とその周辺へのインタビューを通じてそれぞれの音楽について考察した名著。
目次
序 指揮の謎
ヘルベルト・フォン・カラヤン―巨匠
カール・ベーム―知識の泉
カルロス・クライバー―自らの規範
レナード・バーンスタイン―指揮は副業
ピエール・ブーレーズ―伝道者
サイモン・ラトル―将来有望な大器
著者等紹介
マテオプーロス,へレナ[マテオプーロス,ヘレナ][Matheopoulos,Helena]
アテネ生まれで、長くイギリスに暮らしている。ジャーナリストとして二十年以上の経験を有し、著名雑誌に多くの音楽関係の記事を執筆。中世史で学士号、博士号を取得
石原俊[イシハラシュン]
1957年東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。2003年よりクラシックジャーナル主筆
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感想・レビュー
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なりあきら
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おもしろい!し、ためになる。とくに、ブーレーズの章。現代音楽への挑戦者と世界的指揮者との二面をもつ彼を、これほどまでに一個人としての魅力をうまく示しながら描写したものはないのではないか。そして、これを読むと現代音楽の未来に明るさを感じる。著者マテオプーロスが指揮者たちに向ける、冷静でありながら敬意に満ちた視線が素晴らしい。もちろん、カラヤンを始めとして、他の指揮者についての文章も読み応えがあって良い。2012/09/12
hr
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カラヤンのインタビュー面白い。バーンスタインのインタビューでは、生きていた彼を感じ取れて嬉しい。2021/01/31