内容説明
大逆事件で死刑となった幸徳秋水と日本社会主義運動の父堺利彦が弾圧にも挫けず情熱を込めて訳した不朽の名訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うつぼ
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幸徳秋水、堺利彦訳の『共産党宣言』。日本に初めてこの本を持ち込んだ二人はのちに投獄され、秋水にいたってはこれがために処刑されてしまったとされる悲劇の一冊。この本にある資本主義への批判はまったく色あせておらず、的確なものだと思う。共産主義の悲劇は、ただ人間の良心を信じすぎてしまった点だと私は思う。弱者は本当に弱者なのか、人間は本気で自由を求めているのか。Noだと思う。プロレタリアの中には、真の自立を果たすよりも権威に管理されたくて・権威の作り出した価値観にしばられたくてたまらない人間というのも一定数いる。2014/10/21
ほしみ
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すごく扇動的で、ヤバいって分かってるのに読むと「共産主義すごいじゃん!」って思えてしまう。盲目的なのに勢いがすごい。2012/09/29