出版社内容情報
思考実験とはある特定の条件の下で考えを深め、頭の中で推論を重ねながら自分なりの結論を導き出していく、思考による実験です。
例えば、ニュートンは落下するりんごを見て、この現象が宇宙の他の星にも働いているのではないか、なぜ月は落ちてこないのかと着想したという説があります。この思考が、有名な万有引力の法則につながっていくわけですが、これもりんごが落下するという事象を頭の中で拡大解釈していった、一種の思考実験といえます。
本書では、「トロッコ問題」、「テセウスの船」、「アキレスと亀」、「ギャンブラーの葛藤」、「モンティ・ホール問題」、「エレベーターの男女」、「マリーの部屋」、「ありえない計算式」…など有名どころからオリジナルまで、33の思考実験を掲載しています。物語やトリックのような世界を楽しんでいるうちに自然と論理的思考力が鍛えられ、思考の中の新たな発見や気づきが生まれることに気がつくでしょう。
内容説明
いちばん簡単な思考実験の入門書。考えるって面白い!ベストセラー待望の文庫化!「トロッコ問題」、「テセウスの船」、「アキレスと亀」、「モンティ・ホール問題」、「マリーの部屋」…有名どころからオリジナルまで33の思考実験を掲載。
目次
第1章 倫理感を揺さぶる思考実験(暴走トロッコと作業員;暴走トロッコと作業員と太った男 ほか)
第2章 矛盾が絡みつくパラドックス(テセウスの船;アキレスと亀 ほか)
第3章 数字と現実の不一致を味わう思考実験(モンティ・ホール問題;不平等なデザインコンテスト ほか)
第4章 不条理な世の中を生き抜くための思考実験(抜き打ちテスト;生きるための答え ほか)
著者等紹介
北村良子[キタムラリョウコ]
1978年生まれ。有限会社イーソフィア代表。パズル作家としてWEBで展開するイベントや、企業のキャンペーン、書籍や雑誌等に向けたパズルを作成している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。