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内容説明
植物画は古い歴史をもち、その源は2000年むかしの古代エジプト、ギリシア、ローマの時代にさかのぼる。著名な植物画家リース・ド・ブレイが各時代の植物画の大家たちを、それぞれの優れた作品に作者のキャリアをからませながら紹介する文章は、洗練されていて、興味深く、生気にあふれている。
目次
黎明期の絵画表現
オランダ・フランドル派
リンネと18世紀の画家たち
前ルネッサンス期から大革命後まで
ゲオルグ・ディオニシウス・エイレット
ルドゥーテ、ジョセフィーヌそしてマルメゾン
植物界の中心―キュー植物園
現代の植物画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
237
著者のリース・ド・ブレイについては、この本の著者という以外の情報が得られなかった。タイトルからは現代のボタニカル・アートの概説書かと思ったのだが、植物画の歴史を概観するといった趣きのものだった。通史的に見ているのだが、やや体系性に欠け、選ばれた絵画も恣意的な感がしないでもない。植物画の歴史は古く、古代エジプトにまで遡れそうだ。本書に掲載されたもので、最も古いのはディオスコリデスの『薬物集』(512年頃)所収のキイチゴ属の絵である。その後はもう中世に飛ぶのだが、花の品種改良というのは、いったいいつ頃から⇒2025/06/14