出版社内容情報
戦前・戦中の青春時代、職業軍人の道を歩んだ著者が、この国の最近の危険な傾向を案じて書き遺した、痛切で率直な軍隊体験の遺稿集。戦前・戦中の青春時代、陸軍幼年学校・士官学校を経て中尉へと職業軍人の道を歩んだ著者(故人)の痛切で率直な体験記。特に、著者が身をもって体験した敗戦時の「帝国陸軍部隊の自滅崩壊」のなまなましい告白記録は珍しく、この国の侵略戦争や軍国主義支配の実態と愚劣な本質を存分に暴き出している。最近の危険な傾向を案じて1文字1文字刻み付けるように書き遺した、著者の静かな怒りを含む切実な遺稿集。
読んで下さる方々へ
第一章 昭和が始まった頃
1 東京郊外の自然と暮し
2 小・中学校の思い出
第二章 病める星の生徒
1 広島仮校舎にて
2 杜の都の結核患者
3 療養、休学そして転校
第三章 日米戦争下の士官学校
1 市ヶ谷台から埼玉へ
2 仲間達の温かい支えで
3 天皇陛下と大福餅
第四章 帝国陸軍の崩壊
1 クラブハウスの見習士官
2 僻村の独立中隊
3 飢餓と壕掘りの日々
4 敗戦、中隊消滅
第五章 未知の世界へ
1 死線を越えて
2 生きるために
3 新生日本の職場風景
4 社会人から再び学生へ
読んで下さった方々へ
*遺志を著す??秋葉泰子
秋葉洋[アキバヒロシ]
1924年3月東京生まれ。東京府立四中、陸軍幼年学校、予科士官学校、陸軍航空士官学校等を経て、1945年陸軍少尉任官、敗戦直前に中尉となる。敗戦で失業。1947年日本大学工学部入学、経済学部でも学ぶ。1951年卒業、日本信託銀行に入社。入社まもなく労使紛争に巻き込まれ、定年まで労働運動に参加。60歳定年延長闘争に取り組むも要求が叶わず、1979年55歳で定年退職。第二の職場を経て、1985年61歳にて年金暮らしに入る。2014年1月死去。享年89。
著書は、『天皇陛下と大福餅?ある銀行員の昭和私史』(西田書店、2006年。2010年、第13回日本自費出版文化賞受賞)。
目次
第1章 昭和が始まった頃(東京郊外の自然と暮し;小・中学校の思い出)
第2章 病める星の生徒(広島仮校舎にて;杜の都の結核患者;療養、休学そして転校)
第3章 日米戦争下の士官学校(市ヶ谷台から埼玉へ;仲間達の温かい支えで;天皇陛下と大福餅)
第4章 帝国陸軍の崩壊(クラブハウスの見習士官;僻村の独立中隊;飢餓と壕掘りの日々;敗戦、中隊消滅)
第5章 未知の世界へ(死線を越えて;生きるために;新生日本の職場風景;社会人から再び学生へ)
著者等紹介
秋葉洋[アキバヒロシ]
1924年3月東京生まれ。東京府立四中、陸軍幼年学校、予科士官学校、陸軍航空士官学校等を経て、1945年陸軍少尉任官、敗戦直前に中尉となる。敗戦で失業。1947年日本大学工学部入学、経済学部でも学ぶ。1951年卒業、日本信託銀行に入社。入社まもなく労使紛争に巻き込まれ、定年まで労働運動に参加。60歳定年延長闘争に取り組むも要求が叶わず、1979年55歳で定年退職。第二の職場を経て、1985年61歳にて年金暮らしに入る。2014年1月死去。享年89(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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