内容説明
頸動脈狭窄症のある人は脳梗塞だけではなく、心筋梗塞を起こしたり手足の血管がつまる病気にもなりやすいので、頸動脈エコーの検査をすることにより、おおまかではあるが、全身の動脈硬化の程度が類推できる。首の血管が危なければ、全身が危ないのである。しかし、早めに動脈硬化が分かれば打つ手はいくらでもあるのだ。いたずらに恐れてばかりいることはない。「ころばぬ先のツエ」早めのエコー検査で、自分の動脈硬化度を知れば、対策を立てることは十分に可能である。エコー検査で「あなたの首を守ろう」ではありませんか。
目次
第１章 あなたの首が危ない
第２章 あなたの首を守ろう
第３章 脳梗塞以外の脳卒中
第４章 脳卒中そこが知りたいＱ＆Ａ
第５章 歴史ヒーローを泣かせた脳卒中
第６章 ひと目でわかる「脳卒中予防２５カ条」
著者等紹介
若林利光［ワカバヤシトシミツ］
１９７９年、神戸大学医学部卒業。日本脳神経外科学会評議員。国際外科学会会員。脳卒中に関する国際的業績多数。頸動脈狭窄症に関する研究で兵庫県医師会設立記念医学会医学研究賞を受賞。また、医学から歴史人物を分析した『偉人たちのお脈拝見』で第１８回日本文芸大賞（医療文化賞）受賞。現在、神戸大学医学部非常勤講師。若林医院院長。医学博士
工藤弘志［クドウヒロシ］
１９８０年、神戸大学医学部卒業。１９８５年、スイス連邦、チューリッヒ大学脳神経外科、１９８８年、神戸大学医学部脳神経外科助手、病棟医長、１９８９年、中華人民共和国、北京天壇医院および北京神経外科研究所講師。１９９０年、兵庫県立淡路病院脳神経外科医長。１９９２年、財団法人甲南病院六甲アイランド病院脳神経外科部長、現在に至る。１９９９年より神戸大学医学部臨床助教授併任。医学博士。日本脳神経外科学会評議員
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