内容説明
いま、学界に議論をよんでいる「時間順序保護仮説」のほか、一般向きに易しく書かれたホーキングの講演論文を所収。全て英文オリジナルテキスト付き。
目次
第1章 全てのことは予めどうなるかが定められているのだろうか?
第2章 宇宙の未来
第3章 アインシュタインの一般相対論と量子力学
第4章 時間順序保護仮説
付録 英文オリジナルテキスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
8
タイムトラベルは一般相対性理論の時間的閉曲線(CTC:Closed timelike curve)の解を用いる。出発点に戻るこの世界線(0次元)なら因果律に反せず過去に戻れる。ここからキップ・ソーンはワームホールによるタイムトラベルの可能性を説く(1988:cf.彼の監修した映画『インターステラー』の原理)。一方著者はCTCを用いても量子力学的には不可能だと論じる。不確定性原理の効果で大量の放射線が生じ空間が極度に歪曲するので、無限大の場のエネルギーが必要になるからだ。自然法則は因果律を守ると著者はいう。2019/12/25
Aórato
1
「決定論vs自由意志説」や「宇宙の未来」の話など、たとえ話もあり分かりやすく面白かった。雑誌「Newton」が好きな人ならば楽しく読めると思う。 最後の章は専門的な理論の話になるので、自分は理解できずに結論だけをメモした。ホーキング氏によって出された結論を知ることができるだけでも価値はあると思う。2016/02/22
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