内容説明
1980年代のバブル経済が崩壊してから90年代の日本経済は「失われた10年」ともよばれるように長期停滞の時代に陥り、21世紀の初頭の今日にいたるまでこの経済的困難から脱却できずに苦吟している。「失われた10年」からの脱却の道筋を明らかにするための診断は、イデオロギーのなかにではなく、現実そのもののなかに発見されなければならない。本書は、まさにそうした問題意識と方法論にもとづいて組織された研究プロジェクトの作品である。
目次
総論 今日の経済・社会政策の潮流批判―わが国の「構造改革」の問題点と帰結
第1部 産業現場からの提言(21世紀へ向けての日本鉄鋼業;わが国重工業の再構築 ほか)
第2部 問題の多い社会システム改革(見当違いの政府の雇用政策;女性労働の位置と男女混合職化 ほか)
第3部 激動するアジア経済(通貨・経済危機とその後の東南アジア経済;中国労働市場の現状)
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