目次
子どもの人権はどうなっているか
子どもの権利条約の思想と歴史
国連・子どもの権利条約と国内法
資料編(子どもの権利に関する条約;国際連盟子どもの権利宣言〈ジュネーブ宣言〉;国際連合子どもの権利宣言;児童憲章 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
19
1990年刊。子どもの人権連、永井憲一・小川利夫編。80年代後半の子どもの人権に関する状況がまとめられている。89年には国連で子どもの権利条約が採択されたこともあり、子どもの「精神的自由・人格的自由」と「市民的自由」を特徴とした条約の趣旨を紹介しながら、いかに日本の学校や社会において子どもの権利が毀損されているかという警鐘を鳴らしている。さて、この本で指摘され、直近の締約国審査でも勧告を受けたように、学校の競争主義が子どもの発達を阻害するという状況が変わっていない。人権を軽視したら、ジリ貧の社会になった。2022/08/11