内容説明
本書は、ソ連の国家が現在本当にどうなっているのか、対外政策や軍事政策をどう考えているのかというような、彼等の本当の姿を追及すべく、モスクワの日本大使館に勤務の経験を持ち、ソ連の実体をその目で見、耳で聞き、考え、その後日本に帰国して、省庁の頂点に登りつめた元外務事務次官法眼晋作氏と、前防衛庁統幕議長渡部敬太郎氏に登場願い、率直な意見を披瀝いただくことにした。同時に、日本としては、今後、ソ連にどのように対応していくべきかを提言することにもなった。
目次
第1部 ソ連は現在どうなっているか(党(特権階級)と大衆
基本的人権
愛国心
宗教
反体制派
経済の実体は)
第2部 ソ連「膨張主義」と日本の外交戦略(ロシア「膨張主義」の根源;アメリカとの関係をどうするか;ソヴィエトにとって日本とは何か;ソヴィエトの体質学入門―嘘と宣伝の外交史―;北方領土交渉の打開策;対ソ外交、経済協力のあり方)
第3部 ソ連の軍事政策と日本の防衛戦略(党と軍隊の関係;レベルアップしている装備と兵;世界各地域に対するソ連の軍事戦略;オホーツク海の戦略的価値;日本はどう防衛するか;日本の防衛体制への注文)
補論 歴史的にみた日本の対ソ戦略