出版社内容情報
大工、時計師、植木職、指物師、火鉢職
五職五人を描きつつ周五郎は問いかける
まっとうな仕事をしているか
まっとうに生きているか
人情ものの周五郎が職人気質を描きあげた中短編集
【目次】
立春なみだ橋
江戸の土圭師
あとのない仮名
むかしも今も
ちゃん
【解説】「職人」は社会の重石 新船海三郎
内容説明
大工、時計師、植木職、指物師、火鉢職。五職五人を描きつつ周五郎は問いかける。まっとうな仕事をしているか。まっとうに生きているか。
著者等紹介
山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903・6・22―1967・2・17。本名:清水三十六。山梨県生まれ。小学校卒業後、質店の東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込み(筆名はこれに由来する)。雑誌記者などを経て1926年「須磨寺付近」で文壇デビュー。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、多くの傑作を発表した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshi
10
職人が主人公の中短編集。 と言ってもどれもその職業に関する話ってことじゃない。 冒頭の「立春なみだ橋」と最後の「ちゃん」は普通の人情噺といった感じ。 「江戸の土圭師」と「あとのない仮名」は主人公が我が儘すぎるし、半分の分量を占める唯一の中編「むかしも今も」は逆に人が好過ぎてイライラしてしまう。 「立春なみだ橋」以外の主人公には全く共感できない。 漢字の使い方が古くてちょっと読み難かった。2026/02/03
cloud9
1
おませが過ぎる3歳児の舌っ足らずな江戸弁がこうも可愛いとは笑「たん、へんな」2026/03/23
ヌーン
1
辛気臭、と読み始めたときは思いましたが、羽振りがよいのも悪いのも、職人のこれしかできない、やってこなかったみたいな悲しみと誇りとか、悪にズブズブとはまっていくどうしようもない毎日に一筋差し込んだ光とか、そんなのが綴られていて、一家総出で何かしらで日銭を稼いでの綱渡り、その生き方しか知らない、そういうのが現代にも通じているような気がして なんか良かったです2026/03/05




