内容説明
人生は美しいが、それにはまず人生が必要だ―ガザの青年に私たちはどう応えればよいのか。2022年7月~2024年末の気ままな読書日誌には、世界と日本の今が映される。一語、一文が〈人間とは、生きるとは〉と問いかけてくる。
目次
本は、私の半分を作り…【二〇二二年後半】(もう一度、「人間」であるということ 安田浩一、安田菜津紀『外国人差別の現場』;モナ・リザの絵に吹き付けられた赤いスプレー 荒井裕樹『凜として灯る』 ほか)
しつけ糸の美しさには…【二〇二三年前半】(〈戦争〉の対義語に〈革命〉を 藪田貫『大塩平八郎の乱』;ドナウは流れても、流されない 山崎佳代子『ドナウ、小さな水の旅 ベオグラード発』 ほか)
コウセンスデニシサイヲケミシ…【二〇二三年後半】(学生よ怒れ、起ちあがれ 田中圭太郎『大学崩壊』;せめて時代に迎合せぬ不動の石に 中村哲『中村哲 思索と行動・上「ペシャワール会報」現地活動報告集成』 ほか)
本を焼く者は、やがて人も焼く【二〇二四年前半】(一陽来復、緊褌一番 井波律子『新版 一陽来復 中国古典に四季を味わう』;鬼の筆か痛憤の一矢か 春日太一『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』 ほか)
ことばにしかと打たれてこそ【二〇二四年後半】(探り、訪ね、掘り起こし… むさしの科学と戦争研究会『抵抗の文学と吉祥寺文化村』;自由を求める旗は一歩ずつ、ここまで運ばれてきた 金井真紀『テヘランのすてきな女』 ほか)
著者等紹介
新船海三郎[シンフネカイサブロウ]
1947年生まれ、日本民主主義文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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