内容説明
福島第一原発事故後の歴史を振り返り、原子力発電の実相と克服すべき課題を明らかに。
目次
第1章 “きびしい現実”12年後の事故現場と原子力行政の現状(福島第一原発事故からGX基本方針まで;福島第一原発のシールドプラグの高放射能汚染;融解炉心(デブリ)取り出しは可能か
新規制基準は破綻している―福島第一原発事故の衝撃)
第2章 “変えられない、変わらない”核燃料サイクル(六ヶ所村核燃料サイクル施設の設備と運転;世界の再処理施設の事故例;初期の再処理施設の放射能汚染;迷路にはまった六ヶ所再処理工場―「出口」は見えるか?)
第3章 “原子力に未来はあるのか”新型炉・廃棄物・戦争(小型モジュール炉とはなにか、安全なのか?;高レベル放射性廃棄物をどうするのか;戦争と原発―ウクライナ)
第4章 “当事者からの証言”福島第一原発事故と民主党政権(菅直人元首相インタビュー「経済産業省には引っ込んでもらった」;鈴木達治郎元原子力委員会委員長代理インタビュー「民主党政権時代の原子力政策の回顧」)
著者等紹介
山崎正勝[ヤマザキマサカツ]
1944年静岡市生まれ、東京目黒で育つ。1967年東京工業大学理工学部物理学科卒業。1972年同大大学院理工学研究科物理学専攻博士課程修了、理学博士。専門は科学史、科学論。1976年三重大学教育学部助教授を経て、1982年東京工業大学工学部人文社会群助教授(科学概論を担当)、1988年同教授、1996年同大社会理工学研究科経営工学専攻教授、2010年より東京工業大学名誉教授。著書:単著として『日本の核開発』(績文堂、科学ジャーナリスト賞優秀賞受賞)。各国の核開発の歴史、原子力の現代史、科学者の戦争への関与問題などを追究
舘野淳[タテノジュン]
1936年旧奉天市生まれ。1959年東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。日本原子力研究所員をへて、1997年から中央大学商学部教授。2007年中央大学退職
鈴木達治郎[スズキタツジロウ]
1951年大阪府大阪市生まれ。1975年東京大学工学部原子力工学科卒。1979年米マサチューセッツ工科(MIT)大学「技術と政策」プログラム修士卒。1988年東京大学工学博士。MITエネルギー環境政策研究センター、(財)電力中央研究所などを経て、2010年1月~2014年3月に原子力委員会委員長代理。2014年4月より長崎大学核兵器廃絶研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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