内容説明
この国はどこへ行こうとしているのか?湯川秀樹、平塚らいてう、下中弥三郎氏らで結成された世界平和アピール七人委員会が日本の今を見据え、直言する。
目次
第1部 問題提起 今を生きる者として―この時代をどう見て、何をしたらいいのか(主張する音楽―音楽家の僕がなぜ政治にかかわるのか;言葉の伝わり方―言葉こそ重大な岐路に立っている;戦争への科学者の動員が始まっている!―軍学共同の動きと日本の未来)
第2部 パネルディスカッション 重大な岐路に立つ日本―日本の進むべき道を考える(9条は「永世中立国」の宣言;思ったことを言うこと;言葉が伝わらない、ということ ほか)
資料編 世界平和アピール七人委員会の最近のアピール(日本の岐路と日本国憲法の重み(2014年12月5日)
原発再稼働の条件は整っていない(2014年7月18日)
民主主義を破壊する閣議決定を行わせないために、国民は発言を(2014年6月12日) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星辺気楽
2
現代日本を、科学者を中心にした文化人たちが自分たちの分野を中心にその問題性を客観的に述べていて、マスコミではあまり取り上げられない現政権の危険性が良く分かった。こういう本がもっと読まれなければいけない。2016/04/12
のぶ
0
2014年11月に行われた七人委員会の講演会記録です。こういう委員会が存在する(しかも60年続いてる)こと自体知りませんでした。正しいことを発言するために(たぶん)手弁当で行動してくれてる有識者集団、という感じかな。自分の漠然とした思いを確認したり補強したりする助けとして、時々こういう書物に目を通してみるのは有益だと感じます。今のこの国のきな臭い状況の中、気持ちだけでも救いになる本です。ついでながらこのあけび書房という出版社、あまり大手ではなさそうですが、大手はこういう骨のある出版活動をしてなさそうだな。2015/12/23