目次
1章 和子さんとの出会い
2章 オートバイ事故
3章 転院
4章 二一三号室
5章 回復へのスタート
6章 回復のメカニズム
7章 植物状態からの復帰
8章 試験外泊
9章 退院の日
10章 朋之君からの手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タロウ
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植物状態になった患者を医者の立場から書いた本で参考になる。意識障害が強く脳幹部損傷を知りたいがct(コンピューター断層撮影)ではよく描出できないのでmri(核磁気共鳴装置)が必要なこと、血圧120/50、脈拍100/分、呼吸34/分、気管内にチューブを挿入、人工呼吸器をつなぐ。鼻からチューブを入れて栄養を補給、家族や友達の支えも大事だが親身に接してくれた医師がいたことが朋之の復帰に大きく関わった。びまん性軸索損傷では壊れた脳が複製されるのか、元通りに。植物状態になったとしても生きていることの大切さを学ぶ。2024/07/09