出版社内容情報
決定詞の「各種用法/基本的な用法」「発展的な用法」を、ネイティブスピーカー感覚の生き生きとした例文で、わかりやすく説明する。「はじめに」より
冠詞(a / an, the)や人称代名詞の所有格(my など)を含む決定詞は、形容詞と同様に、名詞を修飾する働きをします。そのため、日本の多くの文法書や辞書は、決定詞を形容詞の一種として扱っています。しかし、現代の英文法では、形容詞とは異なる性質を備えている決定詞を、形容詞とは別の品詞だと考えています。
本書の第1 章では、日本人学習者にあまり知られていない決定詞の概要を説明し、決定詞の用法と深く関係している名詞の種類について、詳しく解説いたしました。
長年に渡って日本人学習者に指導をしてきた私たちは、日本語とは異なる英語の語順が学習者を悩ませる原因のひとつであると理解しています。複数の決定詞が名詞につく場合も、決定詞を並べる語順という問題が浮上します。たとえば、名詞employees(社員)の前に置く決定詞ten(10 人の), all(全員の), the(その)をどの順番で並べるかという問題が発生します。ネイティブスピーカーは、all が前置決定詞、 the が中央決定詞、tenが後置決定詞に属する決定詞で、この3 つのカテゴリーの順番を変えることができないと感覚的にわかるので、all the ten employees (10 人の その社員全員)と表現します。
本書では、すべての決定詞を3 つのカテゴリーに分類し、日本人学習者が語順で迷うことがないように工夫しました。第2 章以降は、各カテゴリーに属する決定詞の用法を例文とともにていねいに説明しました。
ロバート・ヒルキ(Robert Hilke)
玉木史惠(Fumie Tamaki)
例1 Any opinions weren’t expressed. ?これは正しい表現?
例2 There are a lot of shops on every side of the street. ?これは正しい表現?
例3 Many a candidate was very nervous.?これは正しい表現?
※答えはすべて本書の中!
ロバート・ヒルキ[ロバート ヒルキ]
著・文・その他
玉木 史惠[タマキ フミエ]
著・文・その他
内容説明
決定詞は、「前置決定詞」「中央決定詞」「後置決定詞」の3つに分類される。各カテゴリーに属する決定詞の「各種用法/基本的な用法」「発展的な用法」を、ネイティブスピーカー感覚の生き生きとした例文を満載して、わかりやすく説明する。
目次
1 決定詞とは
2 前置決定詞(Predeterminers)(all;both ほか)
3 中央決定詞(Central Determiners)(冠詞a/an、the、無冠詞;some、any ほか)
4 後置決定詞(Postdeterminers)(many、much、(a)few、(a)little
基数詞・序数詞)
著者等紹介
ヒルキ,ロバート[ヒルキ,ロバート] [Hilke,Robert]
企業研修トレーナー。元国際基督教大学専任講師。University of California大学院修了(言語学)。異文化研修およびTOEIC、TOEFL、GREなど、テスト対策のエキスパート。各試験対策講座を国際的な大企業向けに年間約250日行なう。TOEIC関連セミナーでの教授歴は30年近くにおよぶ。TOEIC対策の第一人者として頻繁にメディアに登場し、多くの受験者の信頼も集めている。著書多数
玉木史惠[タマキフミエ]
上智大学英語学習アドバイザー。テンプル大学大学院にて、英語教授法(TESOL)の教育学修士号(Master of Science in Education)を取得。英語科教員免許状と英語学習アドバイザープロフェショナルの資格を持ち、英語学習法、TOEICをはじめとする各種試験対策、スピーキングとライティングを含むコースまで幅広く担当。著書多数。TOEFL iBT113点、TOEIC L&Rテスト990点、英検1級(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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