内容説明
有史以前の人類の思考形態から最先端のコンピュータまで、人類はさまざまな知的冒険を経てきた。そうした冒険の底には、自然言語とそれを補佐する形式言語(論理学、数学)を駆使すれば新しい知識を創造することができるはずだ、という考え方がある。この、人類にとってきわめて重要な意味をもつ“発想”をテーマにすえた本書は、コンピュータの専門家から知的好奇心にあふれる読者まで、すべての人を魅了せずにおかない。
目次
第1章 自然言語と思考
第2章 形式的言語と形式的思考
第3章 コンピュータ言語と抽象化の階層
第4章 コンピュータ思考言語からプログラムまで
第5章 プログラミング言語のいろいろ
第6章 プログラミング言語の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ponzu840w
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ハード、OS、言語それぞれが仮想機械であり、その抽象化レイヤがどんどん積み上げられていく。時代は、科学はFORTRAN、お仕事はCOBOL、教育はBASIC、人工知能はLISPとPROLOG。そしてSmalltalkを始めとしたオブジェクト指向言語、とくにGUIフロントエンドと渾然一体となったようなの人類の革新となるであろう、というのが夢想なのは今だから言えることで、それでも今どきのAI騒ぎよりは地に足ついてると思う。特筆すべきはForthが紹介されてること。2023/10/21