感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tori
2
隈研吾というと公共建築のイメージしかなかったので、彼の住宅建築のみを取り上げた本書は興味深い一冊。対話形式なのだが、インタビュアーが曲者で、建築を詩とか楽器とかに例え始めて、隈研吾がそれに乗っかってくるものだから雲を掴むような語りが散見されてやや小難しい。住宅建築の処女作ともいえる伊豆の風呂小屋の、トタンでできた外観は衝撃的。出自を知らずに見たら、日曜大工で建てたあばらやかと思ってしまうに違いない。M2を建てる3年前とのことで、現代建築に対する批判精神でトンガっていた時代だったんだろうな…。2021/10/05
kaz
0
具体的な作品例が楽しい。図書館の内容紹介は『「住宅らしさ」とは、様式とも時代とも関係なく、場所場所で固有に出現するのである-。建築家・隈研吾がこれまでに設計を手がけた住宅を取り上げ、「住宅らしさ」について考える。住宅作品リストも収録』。2024/02/01