内容説明
総理大臣、陸軍大臣、さらには参謀総長。強力な権力を持って政治が行われた日々を、さまざまなエピソードでたどる、力作ドキュメント。
目次
東条英機の登場
日米交渉から対米英宣戦布告へ
挙国一致はどのように進められたか
東京初空襲で波乱の予兆
戦場ははるか遠い地域に
欲しがりません勝つまでは
東条首相の独裁性強まる
戦場の悲報を公表、奮起をうながす
“押され気味日本”の一億総員戦闘配置令
天照大神「一億総神拝」で結束はかる
「銘記せよ、講和なき戦」うぃ叫ぶ軍の狂乱
東条内閣、サイパン玉砕を機に退陣
著者等紹介
森山康平[モリヤマコウヘイ]
1942年奉天(現瀋陽)に生まれ、敗戦で「満州国」から引き揚げ、父親の郷里鹿児島県入来町(現薩摩川内市)で育つ。鹿児島玉龍高校、中央大学卒。(株)日本リクルートセンター(現リクルート)編集部を経て、森悠也の名で『小説・満州事変』(PHP研究所)などを執筆。太平洋戦争研究会(主宰・平塚柾緒)所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高木正雄
3
全体的にまわりくどい文章で読むのには苦労した。文中の誤りをいくつかあげておこう。216ページに喜多壯一郎が翼賛選挙で初めて議員になったとあるが、初当選は1936年である。357ページに第三十一軍所属の第三十一歩兵団とあるが、正しくは第三十一師団所属である。疑問に思ったのは348ページに澤重民奈良県知事が召集されたことをうけて、筆者は県知事が東条批判をおこない、懲罰召集をうけたのであろうかとしているが、それを調べるのが筆者の役目ではないのか。新聞から引用して感想を述べて終わりでは「付記」する意味はあるのか2024/02/06
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