感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ishiwatari_t
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「古河総合公園飲食施設」から始まる細い柱が林立した空間は様々な形に進化しているが、その最大の特徴は軒の出が生じたことだと思う。以前の作品は内外の境界と屋根の位置が同じものが多かったが、「サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン2009」以降、屋根が伸びた作品が増えている。その象徴である「済寧市美術館」は、敷地に点在させたボリュームに自由曲面の大屋根を被せた建物で、軒下空間の活動を広げようとしている。ボリュームの集合で構成される「生田協会」や「荘銀タクト鶴岡」は幾つかの屋根によって一つの建築にまとめている。2020/04/14