お菓子とフランス料理の革命児―ぼくが伝えたいアントナン・カーレムの心

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784871221740
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0095

内容説明

フランス菓子コンクール入賞、パリに菓子店オープン、フランス料理アカデミー会員、日本人初の「三つのタイトル」を手にしたパティシエが、カーレムの心を伝える。

目次

1章 カーレムが生まれた時代(謎につつまれた生い立ち;女神が導いた先は、一軒の安食堂 ほか)
2章 カーレムの修業時代(17歳でバイイの一番弟子に;寸暇を惜しんで図書館の版画室へ ほか)
3章 ナポレオンとカーレム(美食には、ほど遠かったナポレオンの食卓;好物には目がなかったナポレオン ほか)
4章 カーレムの料理に魅せられた人々(イギリス皇太子の料理長に;パリこそ故郷、ホームシックに襲われる ほか)
5章 人間カーレム(晩年の夢は、パリの家で過ごすこと;死の瞬間まで料理人だったカーレム ほか)

著者等紹介

千葉好男[チバヨシオ]
1949年東京生まれ。城北高校卒業の68年、日本一の菓子職人を目指して渡仏。69年、「エルグアルシュ」でパティシエ修業をはじめる。その後、「ミエ」「ホテル・リュテシア」「船のレストラン・イル・ド・フランス」「レストラン・ローラン」などを経て80年6月、サロン・ド・テ兼菓子店「アンジェリック」をパリにオープン。30歳で念願のオーナーシェフになる。その間、フランス菓子のコンクールにも果敢に挑戦。権威ある「シャルル・ブルースト杯コンクール」での金賞をはじめ、銅賞、パリ市杯を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あなほりふくろう

23
ナポレオン時代にあってタレイランの傍らで歴史を作り、またフランス料理における歴史上の人物たるアントナン・カレームの伝記。彼の偉大な功績とは裏腹にその個人的人物がほとんど伝わっていないため、筆者の解釈による部分が少なくないのだけど、いや無理筋を感じることなく非常に興味深く読むことができました。暇を見つけて建築デッサンを重ねたその勉強心の成果、それまで2次元的なピエスモンテが彼によって初めて立体として表現されたことはやはり驚きで、素晴らしい。カラー口絵や挿絵で多数紹介されているそれらは、眺めて楽しい。2014/11/02

ロア

17
お菓子とフランス料理にかけるカーレムの情熱に胸をうたれました!!(゚´ω`゚)千葉さんのカーレム愛もびしばし伝わってきます♡カーレムが活躍した時代のヨーロッパの歴史も、食の面から見つめ直すとまた違った風景が見えてくるのですね。2017/11/06

ykoro

8
エスコフィエには興味が有ったが、その上流に当たるカーレムの生涯・フランス料理への貢献を理解するには最適の書。料理の話は勿論、大変つらい生い立ちをもしながら、これだけの実績を残した行き方にも感動した。2017/03/19

なお

4
『アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職』より興味が湧いたの読む。菓子職人ではなくあくまでも料理人であり、修行時代の「トウリエ」が菓子の生地作りに経験として生かされたのだろう。歴史に大きく関わるような見場であるウィーン会議やロスチャイルド家に仕えた話は面白いが、もっと細かな情報を知りたかった。図面やスケッチではなく再現したピエス・モンテの写真を見てみたかった。2016/11/22

まり

2
学生時代に読んだ。とても面白い。 特にフランス革命前の料理人の労働環境、そして革命後の料理人の立場の変化、ギルド解体によるレストランへの発展が興味深かった。

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