内容説明
歴史に精通した著者が日本全国の城を尋ね歩き、女性ならではの視点で渾身の力を込めて書き上げた姫たちの歴史秘話。波乱の生涯をおくった姫たちのドラマ60篇。全国の名城へのアクセス付き。
目次
第1章 信玄と姫
第2章 信長と姫
第3章 秀吉と姫
第4章 家康と姫
第5章 九州の姫
第6章 西日本の姫
第7章 東日本の姫
著者等紹介
山名美和子[ヤマナミワコ]
東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。東京・埼玉の公立学校教員を経て作家に。第19回歴史文学賞入賞。日本文藝家協会会員・日本ペンクラブ会報委員会委員、鳩山町文化財保護委員/町史編纂委員、朝日カルチャーセンター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カピバラ
34
お城と武将にまつわる姫を紹介する一冊。煕子の糟糠之妻っぷりが好きです。2016/04/06
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
8
久しぶりに歴史を振り返って学ばしていただきました。戦国姫物語ってことでしたが、姫(?)じゃない方もいたような。戦国時代に娘に生まれたら誰でも姫なのかもしれませんね。知らない姫物語もあってなるほどそういう筋なのかと勉強になりました。私的には前田家が好きでこの本を機会におさらいしたくなりました。2013/03/05
007
7
一ヶ月くらいかけてちまちまと読みました。なにせ情けないことに細かい人物相関図がパッと浮かんでこないので時間がかかったのです。内容は60人60色の姫君たちの人生。8歳で輿入れとか、若くして落命または未亡人など薄幸の姫の多いこと多いこと。あくまで政争の具であったのが悲しい。印象的だったのはお家存続のため、49歳で亡夫の家来のもとに「おしかけ女房」した慶誾尼。やるなぁ・・・。司馬遼太郎の「豊臣家の人々」と併読していたので重なる部分もあり、一層楽しめました。2013/01/02
ソババッケ
4
戦国時代の女性に焦点を当て、毅然と生きた女性像を紹介している。全60編からなる歴史秘話が、地元に残る伝承とともに綴られている。知らない話の多いこと。ともすれば、男を中心に語られる戦国の歴史も、彼女らを通してみるとまた面白い。甲冑を着て先頭に立って戦った女武者、男顔負けの治政をおこなった女丈夫、息子に毒を盛らなければならなかった悲話、江戸初期に藩の礎を築いた賢婦人などなど。夫や息子を陰で支えた女性たちの存在、これからも彼女らを主人公にした歴史小説が次々と生まれることを期待する。★4.02012/11/05
美代子
3
武将の奥さんについてさくっと読める。いかんせん中世史の女は史料が少なく、苦労して作っているのが否めない。それでも、城の写真などと一緒に記されると、なんとなくそこにいた感じが鮮明になる。2014/05/27