内容説明
第一次大戦後、急速に都市化したアメリカ社会の諸相を同時代作家として活写したシンクレア・ルイスの文学は、第二次大戦後、多くをアメリカに負うことになった日本人に何を告げるか?ルイス研究の第一人者による論考とテキスト研究に小伝と文献目録を付し、ルイス評価の礎を築く多年の研究成果。
目次
1 論考(シンクレア・ルイス序論;シンクレア・ルイスにおける「田舎町」―『本町通り』論のためのノート;1920年代のアメリカとシンクレア・ルイス;Sauk Centre訪問記;『本町通り』〈Main Street〉の成立過程をめぐって;1930年代以降のシンクレア・ルイス;シンクレア・ルイスと黒人問題)
2 テキスト研究(『ドッズワース』〈Dodsworth,1929〉の成立過程をめぐって;シンクレア・ルイスの原稿類について;Sinclair Lewis Papers〈Manuscript〉)
シンクレア・ルイス小伝
シンクレア・ルイス関係文献目録