内容説明
ベテラン・シナリオ作家の実感から生まれたシナリオ入門書。
目次
模索・テレビドラマ作法―ドラマはどう書くべきかという法則はない
なぜドラマなのか?―私がドラマをめざしたおかしな動機
「葛藤」ということ(人間の本性まで見せる方法は“葛藤”;葛藤の他にドラマはないのか;書き出す前は、嘘。書き始めたら、真実。;いかに興味ある“葛藤”を仕組むか)
素材(「ストーリー」と「芝居」のかねあい;不自然なものを、どう自然に見せるか)
取材―人は誰でも、自分の都合のいい話をする
続・取材―「よく知ってること」に自分を近づける
人物(登場人物の履歴書とは?;俳優の側から人物を考えてみる)
人物とストーリー―人物を動かすための「仕組み」
ハコと発端―観客への素早い「葛藤」の提示
ドラマの展開(ドラマは時間の経過である;ドラマを書く時の「三つの禁止」)
クライマックスと結末―葛藤の頂点と“仕どころ見どころ”
映像の技巧(回想シーンは易しい技巧ではない;シャレードの効用;テレビドラマの技法は、戯曲に近い;加える効果・省略の効果)
台詞(台詞はどこから生れてくるのか;ホンネとタテマエ)
台詞修行―話上手より聞き上手
遊び(緊張と弛緩;ドラマを盛り上げるためのステップボード)
ト書き―ト書きも文体である
コンクールの審査で
エピローグ―「何を書くのか」「なぜ書くのか」