目次
第1部 ウィリアム・シェイクスピア(門野泉)(ユーモアの効果―『ハムレット』と『ヴェニスの商人』;ウィットからユーモアへ―『空騒ぎ』;エキセントリシティへの道―『恋の骨折り損』 ほか)
第2部 オリヴァー・ゴールドスミス(丸橋良雄)(風習喜劇とゴールドスミス;ゴールドスミスのユーモアについて)
第3部 オスカー・ワイルド(日高真帆)(ワイルドとウィット―喜劇作品を中心に;ユーモアとウィット―「カンタヴィルの幽霊」とワイルド喜劇;エキセントリシティとウィット―『ウィンダミア卿夫人の扇』と『真面目が肝心』 ほか)
著者等紹介
門野泉[カドノイズミ]
清泉女子大学文学部英語英文学科教授。上智大学大学院文学研究科英米文学学専攻博士課程後期単位取得満期退学
丸橋良雄[マルハシヨシオ]
京都大学大学院人間・環境学研究科歴史文化社会論講座教授。京都大学大学院文学研究科修士課程修了
日高真帆[ヒダカマホ]
清泉女子大学文学部英語英文学科専任講師。京都大学大学院博士後期課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マカロニ マカロン
8
個人の感想です:B。英国で演劇を「英国的なるもの」にしている要素はHumour(英綴)、Wit、Eccentricityだという。『ヴェニス』でいうとポーシャに言い寄るナポリ公、ドイツ・フランス貴族、英国男爵への批評はユーモラス。人肉裁判でのポーシャの判決は機転が利いており、アントニオ、シャイロックの性格付けはエキセントリック。日本人は同心円状に並ぶ性格が強くエキセントリックは誉め言葉ではないが、中心を逸れることを恐れず、我が道を行くことを尊ぶ英国では、シャイロック的な自己主張は孤高、高潔なのかもしれない2022/06/15
kozawa
2
ユーモア・ウィット・エキセントリシティをシェイクスピア、ゴールドスミス、オスカー・ワイルドの戯曲から。引用された原文英語も熟読すればより深く楽しめるだろうか。欧米の喜劇はいまいち日本でははやらなかったりするが、文化差を知るための切り口の一つでもあるような2010/04/13