内容説明
16人の執筆者が多彩な角度から描き出す、古代から近代にいたるまでの大阪の歴史と文化。地方の視点から日本史の全体像を捉える。
目次
難波津と古道をめぐる氏族
峯ヶ塚古墳の被葬者推定をめぐって―清寧・仁賢天皇などの実在性の検討
継体天皇と古代淀川流域の豪族
大阪の万葉―解釈をととのえる
摂河原における僧尼の動向―行基を中心に
陶邑・ミツキ・大嘗祭
民具から見た大阪近辺の渡来氏族「その後」
平安時代の記録類における唐櫛笥
平安時代の墓所と墓寺をめぐって
南北朝期の住吉社と津守氏
戦国の城・河内高屋城
大阪地域における近世被差別部落の人口変動とその背景―河内国更池村内の部落を中心に
在村医家の形成と儒教―八尾田中元緝を中心に
幕末大坂文人社会の動向―広瀬旭荘と藤井藍田・河野鉄兜らを中心として
近代初等教育の誕生―旧堺県の一教員の事績を中心に
明治中期泉州における「解放」文芸の先駆―高見教倫作・小説『出世魚』