内容説明
古代日本語の平明な解説書。現代日本語は古代日本語の延長線上にある。その源流に関心を寄せることが、現代日本語についての感覚を磨くことにつながる。『古京逍遙』『万葉集逍遙』に続いて、逍遙シリーズ第三冊成る。
目次
序章 橋本進吉著『古代国語の音韻に就いて』
第1章 母音法則の話
第2章 万葉のことば1(動詞;形容詞;語法と文体)
第3章 万葉のことば2(万葉集と上代特殊仮名遣;名詞―被覆形と露出形;名詞―形容詞への展開;動詞―意味と活用;動詞―三段活用の崩壊と弱変化への流れ)
第4章 古代国語史点描
第5章 語源の話(形容詞・助動詞;大鏡の「きよきよ」;良寛の「あきかた」)