内容説明
生きる知恵は、昔話の中に詰まっている。人間関係のカギは、昔話の中にあり!キレるのは子どもだけ?自分の言いたいことをうまく伝える、相手の言いたいことをしっかり受け止める―それがヘタな大人が多い昨今。一直線ではうまくいかない人づきあいを円滑にする「世渡りの術」は、昔話に満載です。
著者等紹介
藤田浩子[フジタヒロコ]
1937年、東京に生まれる。福島県三春町に疎開。昔話を聞いて育つ。西小岩幼稚園などで幼児教育に携わって40年。全国各地の幼稚園・保育園、図書館・保健所・公民館などで、お母さんたちにわらべうたや遊び方を教えたり、子育て講演会などを行っている。2003年、International Story Bridge賞を受賞
小林恭子[コバヤシキョウコ]
1957年、茨城県に生まれる。3児の母(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
12
愉快でとても味のある昔話集です。 会津方言が心地よく、ひとつひとつの語りをくるんでいて、その地方の語り部の姿が浮かんでくるようです。 この巻では、騙したり騙されたりのお話が集められていますが、どれもユーモアと機知に富んでいて、楽しく読みました。 どこか類話を想像できるのも口承文芸の特徴でしょうか。2019/04/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
素話の勉強に。『狸・狐の化かし合いー 舌を出した月 / 一粒は干粒 / 狐の宝珠 / 狐と座頭坊様 / かみそり狐 / 法印様と狐 』『人と人との騙し合いー ねずみの歯 / においの値段 / 蚤の串刺し / こぼれる / 竹煮草 / 三軒長屋 / 徳政令 』『 神様を騙す話ー ふぐはうち / 天狗を騙した男 / 古峯原様 / 寿命十八 / 団十郎閣魔 』2024/08/05
mimm
1
昔話の本はよく読むけど、知らないお話ばかりで楽しい!ところでこの本の中の「寿命十八」ですが、中国の古い話で似たようなのあるなぁと思いました。グローバルだね。また編者様、昔話に学ぶつきあいの知恵と、しきりに昔と比較して今を嘆いておられますが、私は今の世の中がいいと思うなぁ。嫌な面は出てきて(見えて)ないだけだと思うもの。2015/12/06
エプロンくらぶ
0
「こぼれる」を3年生と5年生の仲良し学級での読み聞かせにて2020/02/03
電気石
0
「においの値段」という話が、掲載されていた中で一番好きな話であった。人と人との騙し合いというジャンルに区分されているだけあって、騙し合う話であった。騙し合うといっても、最後にスカッとさせられるだけで、最終的には誰も損はしていない。平和と言えば平和な話であった。2020/12/25