内容説明
片山遙の「やまなし」の授業のVTRでは、子ども一人ひとりが授業の追究を楽しんでいる。追究的でありながら和やかな雰囲気の授業だ。子ども一人ひとりが探求者となり文章事実を論拠にして、他の子どもの意見に学びながら自分の意見を構築・展開する。そして他の子どもの意見を実によく聴く。学級の集団思考のなかで、子ども一人ひとりが自分の思想を形成していく典型的な授業であり、本書でそのことをよく学んで欲しい。
著者等紹介
宮坂義彦[ミヤサカヨシヒコ]
1931年長野県生まれ。東京大学教育学部学校教育学科卒業。春日部中学校、大宮商業高校、東京大学、岡山大学、三重大学、聖路加看護大学で教員。2000年はノートルダム清心女子大学に勤務。専門は教育方法学(授業研究)。共著に『教科教育法・小学校』日本標準、1981(「授業の展開」)『小学校教材論』教育出版センター、1986(「よい教材の特性と教材評価の方法―追求の授業からみた場合―」)、『小学校授業論』和泉書院、1992(「授業における子どもの学習能力の形成―追求形態の授業の場合―」)、『主体的に学ぶ授業をつくる』ぎょうせい、2000(「子どもが主体的に学ぶ授業づくり」)
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