内容説明
わが国の透析患者は、2007年には約28万人となり、年々急増。なかでも生活習慣病である糖尿病が原疾患となっている透析患者は約42%を占めている。透析医療の進歩とともに透析歴も長期化し、また、患者の高齢化が進むにつれて、様々な合併症が起きている。そうした背景のなか、透析医療にかかわるスタッフは、医療事故を未然に防ぎ、さらには患者の精神的な負担を軽減させる役割を担っている。今回の改訂では、慢性腎臓病(CKD)の概念やプライミングの具体的な手技、小児における透析療法などの項目を新たに加えた。各項目ともより分かりやすく、解説を大幅に書き加えた。
目次
第1章 透析看護のために知っておきたい基礎知識
第2章 透析導入とバスキュラーアクセス
第3章 透析中の看護
第4章 透析中のトラブルマニュアル
第5章 慢性合併症と対策
第6章 日常生活に関する援助
第7章 糖尿病患者・高齢者・小児の看護
第8章 腹膜透析の基礎知識
第9章 在宅血液透析とその管理