内容説明
混迷の日本古代史に真っ向からなぐり込んだ地下たび族村下史眼の恐るべき推理と探究!謎の世紀を明白に現代によみがえらせた注目の書!
目次
『魏志倭人伝』原文および読み下し文
第1章 邪馬台国はどこか
第2章 九州卑弥呼女王国
第3章 出雲の大国
第4章 『魏志』で活躍した神々
第5章 九州女王国の崩壊
第6章 前大和国家
第7章 崇神王朝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
1
いやはや何と言っていいのか。「あとがき」を読んでこみ上げてくるものが。自称「地下たび族」が古代史への関心から猛勉強する。井上光貞、江上波夫、水野祐を読み、内藤湖南の名まで。『魏略輯本』だの「晋書限断論」など古代史ファンでもなかなか口にしない語彙も。途中から自虐気味に話が飛躍するが、それでも「壹與東遷」や「胎内を模して」古墳が作られたなど、ハッとする箇所も。古田説も視野に入れ、皮肉たっぷりにチクリとやる。壹與=倭迹迹日百襲姫命=箸墓説は鋭い。このスタイルのまま掲示板に参入していたら人気者になったかも。2021/03/06