出版社内容情報
新たな計算モデルの出現 量子コンピュータの定義 半導体技術の限界 量子力学 Feynmanの指摘 量子コンピュータの数学的モデルの誕生 量子コンピュータ研究の活発化 量子コンピュータへの期待 量子コンピュータとは? Turing機械 量子Turing機械 Shorの因数分解アルゴリズムの動作原理 量子コンピュータの実現に向けて 量子情報 量子回路 量子系のシミュレーション 計算論概説 計算機の物質的実現方法と計算時間 多項式時間アルゴリズム 確率的アルゴリズム P=NP?問題 形式言語 計算量の概念 計算量のクラスと完全問題 量子コンピュータの数学的モデル Turing機械の拡張 量子Turing機械 量子計算量のクラス 量子アルゴリズムの設計法 DeutschとJozsaのアルゴリズム 因数分解の整数的基礎 離散Fourier変換
内容説明
1994年にAT&T Bell研究所のP.Shorは量子Turing機械で、大きな整数の因数分解が高速で行なえることを示した。これで量子コンピュータにより公開鍵暗号が解読されることになり、米国では一躍注目を集めた。この量子コンピュータの概念を計算機科学や量子物理学の基礎知識のない人にも正しく理解できるように解説した。
目次
第1部 量子コンピュータの初歩(新たな計算モデルの出現;量子コンピュータとは?;量子コンピュータの実現に向けて)
第2部 量子コンピュータの理論(計算論概説;量子コンピュータの数学的モデル;量子アルゴリズムの設計法)