内容説明
1941年。第二次世界大戦が勃発し、日本が太平洋戦争へと突入しようとしていた頃、一冊の自伝的小説が出版され、瞬く間に国民的ベストセラーとなった。その本の名は『次郎物語』。戦争によって国家主義的風潮が色濃くなっていくなか、文筆と講演の力で、国民一人ひとりの心に灯をともし続けた、希代の社会教育家・下村湖人の生涯とその思想に迫る―。
目次
第一話 不遇な少年時代を乗り越えて
第二話 天才少年詩人「内田夕闇」
第三話 教職の道へ
第四話 大いなる道を求めて
第五話 下村湖人
第六話 凡人の道
第七話 次郎物語
最終話 白鳥蘆花に入る
資料編 下村湖人を巡って