内容説明
日本耳鼻咽喉科学の夜明けを駆け抜け、世界の医学界を席巻した小さな巨人。その名は久保猪之吉。ドイツ・フライブルグ大学のキリアン門下の三賢人といわれ、世界にその名をとどろかせ、九州帝国大学耳鼻咽喉科初代教授として、獅子奮迅の活躍をする一方、豊かな感性を開花させ、漱石、鉄幹、晶子、白蓮、茂吉など多くの文人に影響を与え、九州文学界の礎を築いた。
目次
第1章 生い立ち
第2章 医師として立つ
第3章 九州帝国大学の創立
第4章 「世界のイノ・クボ」猪之吉、欧米での活躍
第5章 教室創立20周年と久保記念館
第6章 文学への回帰
第7章 猪之吉・より江夫妻と文学者たち
第8章 猪之吉と俳句
第9章 猪之吉・より江夫妻の文学作品
第10章 猪之吉の面影と人物像
第11章 晩年の久保夫妻
著者等紹介
柴田浩一[シバタコウイチ]
1939(昭和14)年福岡市生まれ、福岡県立修猷館高校卒。1965(昭和40)年九州大学医学部卒、1年間のインターン後、1966年、九州大学医学部耳鼻咽喉科教室入局・九州大学大学院医学研究科外科系専攻博士課程入学。1971年九州大学医学部助手。1973年九州大学医学部博士号授与。1976年九州大学医学部講師(耳鼻咽喉科)。1979年1月福岡赤十字病院耳鼻咽喉科部長。1979年5月福岡市中央区渡辺通に耳鼻咽喉科クリニック開業・院長。現在、医療法人浩仁会・耳鼻咽喉科柴田クリニック理事長・院長。2002~06年福岡県耳鼻咽喉科専門医会会長、日本耳鼻咽喉科学会評議員。1994年福岡東ロータリークラブ入会、2005~06年度会長。日本耳鼻咽喉科学会会員、日本医史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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