私は「毛主席の小戦士」だった―ある中国人哲学者の告白

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784870317611
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0095

内容説明

失意を抱いて留学した日本で彼が出会ったものは、祖国から消えうせた「論語」であり、「礼節」であり、「江南の春」の風景であった。自分たちがゴミのように投げ捨てたものが日本には息づいていた…。共産党政権に洗脳され、騙され続けた知識人の慟哭と、祖国への決別の手記。

目次

第1章 われら「天安門世代」の精神的履歴書(欺瞞と虚偽の世界で育った私たち;「毛主席の小戦士」にならんと誓ったあの時代 ほか)
第2章 私が「反日中国」に叛旗を翻した理由(久しぶりの帰国で遭遇した反日の嵐;理由なき日本憎悪の「理由」探し ほか)
第3章 「中華」という呪縛から脱すべき時(対面せざるを得ないもう一つの怪物;「愛国攘夷」という集団的熱病の正体 ほか)
第4章 日本で学んだ論語と儒教の心(漢方医の祖父が私に教えたこと;日本で再び出会った「論語」の世界 ほか)
第5章 私が見惚れたこの「美しい国」日本(失われた古き良き時代の理想郷;京都で見つけたわが心の「江南の春」 ほか)

著者等紹介

石平[セキヘイ]
1962年、中国四川省に生まれる。1984年、北京大学哲学部を卒業。四川大学哲学部講師を経て1988年に来日。神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了後、民間研究機関に勤務。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を著して中国における反日感情の高まりについて先見的な警告を発して以来、評論活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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編集長

1
石平氏については、中国人なのにずいぶん中国批判に熱心だなあ、という印象しかもっていなかった(帰化して現在は日本人)。正しい批判だとしても、反中論壇で重宝がられている自分の立場を自覚したほうがいいのではないか、もしかしたらそれで世渡りをしているのか、などと意地悪な目で見ていた。氏が中国に絶望するに至る半生を綴った本書を読んで、独裁者毛沢東の罪と共産党支配の弊害を改めて認識するとともに、氏の胸の内を少しは理解できた。氏には、日本の排外的ナショナリストを喜ばせる言葉遣いではない中国批判を展開してほしいと思った。2015/01/05

冴人

0
帰化中国人の真情2008/05/31

まふ

0
中国の天安門事件前の改革開放時代を体験し、天安門事件で絶望して日本に永住を決めた中国知識人の中国告発の書。なかなか面白かった。中国の共産党は現在の政権を維持するためなら、いざとなれば何でもやる、90年代に興った反日機運も、共産党政権維持のための策略に過ぎない、しかし、若者を教育によってこのように洗脳すれば大変なことになる、と著者は訴える。日本は中国で失われた儒教精神と仏教精神がそのまま日常で残っている素晴らしい国である、という日本礼賛に終わってしまってちょっと物足りない気がした。2007/02/12

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