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内容説明
本書は、特に海外で生まれ、日本の訳詞で大きく育った「懐かしのメロディー」を集め、それぞれの歌にこめられた人々の思いを、もう一度振り返ってみるものである。
目次
「大きな古時計」の「運命」と「謎」
「きよしこの夜」の「牧師」と「ネズミ」の関係
「ドナ・ドナ」が作られた「悲しい背景」
「ロンドン橋」の「恐ろしい儀式」
「メリーさんの羊」の「ルーツ」と「実話」
「こぎつね」は「悪魔の化身」か「神の使い」か
「線路はつづくよどこまでも」の「苦難の歴史」
「野ばら」の作詞家・若きゲーテの悩み
「ねこふんじゃった」の「さまざまな曲名」
「ごんべさんの赤ちゃん」の「替え歌」の「謎」
「雪山讃歌」と「いとしのクレメンタイン」
「グリーン・グリーン」の日米の歌詞の「差」
「フニクリ・フニクラ」はCMソング
「ドレミのうた」に「ドーナツ」はない!?
「聖者の行進」は「お葬式」の歌だった
著者等紹介
長田暁二[オサダギョウジ]
1930年3月19日岡山県生まれ。音楽文化研究家。駒沢大学英文科卒。キングレコード文芸部ディレクター、ポリドール学芸部長、徳間音工常務取締役を経て、82年フリーに。民謡・童謡・歌謡曲・クラシックと幅広い研究を行い、とくに日本の歌の歴史的研究では権威的存在
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
152
“大きな古時計”を筆頭に、みんなが聞いたことがあるであろう世界から流れ来て日本に辿り着いた唱歌のルーツと謎に迫った話です。知らない唱歌もありましたが、知ってる唱歌は、そうだったのかい、ふむふむと感心したり、裏話、ルーツ、エピソードを知れて、思わず「へえ!」となりました。活字のトリビアの泉の音楽版かな。紹介された曲は全部で15曲。一気に読むの良し、すきま時間に読むのも良し、寝る前に読むのも良いかもしれないですね。 2022/03/29
こきよ
73
何となく楽しく歌っていた歌ほど悲しい裏話があるものだ。神話やおとぎ話と同じく童謡は世相を映す鏡の様である。2015/10/18
ぱせり
4
歌詞の意味を知って、歌への気持ちも少し改まったりもするのですが、ただしみじみと心にしまっておこう。そして、子ども(目の前にいる子ども・思い出の中の幻の子ども)といっしょに歌う。歌いながら、新しい物語を縫いこんでいく。情景をたしていく。そうやって、歌は自分のなかで豊かになっていくような気がする。2012/05/15
momo
3
こども心に歌うのが怖い歌ってけっこうあった。石碑のように忘れて欲しくないことを歌詞に込めているのか。2017/03/10
悠希
3
図書館本。翻訳された海外の童謡に対する雑学が多くて面白かった。大きな古時計の続編やグリーングリーンの原詞と日本語詞との差異が印象的。2010/05/29
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