内容説明
「戦後」の時空間の中で、国家への考察を徹底封鎖し、その結果、主体性・価値観・魂を喪失した日本および日本人に、戦後日本の思想的営為の「歪み」を鋭く指摘しつつ、「国家意識」についての再考、「国家論」の構築を促す、画期的な書き下ろし論考。
目次
序章 なぜ「国家」を論じるのか
第1章 現代日本の国家意識
第2章 「二重言説」の戦後日本
第3章 戦後民主主義という擬装
第4章 国家をどう理解するか
第5章 国家論の構築に向けて
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年、奈良県に生まれる。東京大学経済学部卒業。1979年、同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。滋賀大学経済学部教授などを経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学・社会思想史。経済思想の研究から現代社会批判・文明批判へと射程を広げる
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感想・レビュー
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日の光と暁の藍
1
佐伯氏は本書で、国家を一つの均衡体として提示する。時間軸を縦軸に、空間軸を横軸にとり、この二つの軸が交じり合う所に現在の国家の位置が定まる。具体的に言えば、縦軸の時間軸は、一方に、未来に向けられた法と政治、コスモポリタニズムが存在し、その反対方向に、過去からの慣行や歴史・文化が存在する。横軸の空間軸においては、一方に小集団、コミュニティが存在し、その反対方向に市場経済、グローバリズムが存在する。縦軸と横軸それぞれに存在する両方の力から国家は崩壊へ向かう圧力を受け、その均衡を保とうとするのが国家だと述べる。2013/11/24
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