内容説明
被弾・疫病・餓死者が続いた「秋田の軍隊」!「平和への願い」を戦没者の霊に手向けよう!!戦没者1,500名を初めて市町村別に再編!令和に入って最初の快挙!「戦没者の遺霊」に哀悼を!!
目次
第1編 歩兵第十七連隊の最後(旧満州からルソン島へ;マニラからバタンガス;バタンガス港湾の守備;マコロド山麓に退却して;マニラ陥落で東方山地へクエンカ部隊の一ヶ月;追い詰められた日本軍;投稿と収容、軍事法廷;戦争終結に向けた動き;追録 蔦屋氏の戦争体験記録;余録 義兄の戦死と姉ハルのこと)
第2編 歩兵第十七連隊の戦没者名簿(秋田・南秋地区;大館・北秋地区;能代・山本地区;大曲・仙北地区;本荘・由利地区;横手・平鹿地区;湯沢・雄勝地区;秋田県外・不明者)
著者等紹介
長沼宗次[ナガヌマソウジ]
1932年横手市生まれ。秋田県立横手美入野高校(現横手高校)卒業。北海道大学農学部農業経済学科卒業。公立高校教員・政党団体役員・秋南文化社主幹を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nnpusnsn1945
50
歩兵第17連隊のフィリピン戦線について描かれている。元は戦記や連隊史だが、敵前逃亡者の処刑やゲリラ戦、伝染病に倒れる将兵、戦犯裁判等、戦場の実態が多く描かれている。本文は淡々とした記述であるが、より生々しさがある。野犬を始末する命令が出たようだが、敵に場所がばれないようにするためだったらしい。また、この戦いで夫をなくした著者の姉の話は重い。戦争とジェンダーについての問題も浮き彫りにされている。あとがきにて、連隊の文書焼却命令が戦闘後に下ったが、著者が言うように現代に通づる問題なのは言うまでもない。2022/10/16