内容説明
農業は近世秋田の中核的産業で、秋田藩をはじめとする諸藩の政治も経済も領民生活も、その上に成り立っていた。秋田の近世農業はいかなる技術の上に発展してきたのか。どんな農具が使われ、どんな肥料が施され、品種、水利、害虫駆除、耕作法などがあったのか。秋田県内に埋もれている農書を捜し求め、実態にせまる。
目次
第1編 近世農書の研究(近世秋田の農書とその著者たち;近世秋田の養蚕書について;米代川流域の近世農書について ほか)
第2編 現代語訳近世秋田農書―解題・翻刻・注記(明和四年 羽州秋田蝗除法(長崎七左衛門)
天明八年 羽陽秋北水土録(巻六)(釈浄因)
文化八年 老農置土産附録(長崎七左衛門) ほか)
第3編 農書研究覚書(歴史学と私;農書研究への取り組み;農書研究今後の課題)