内容説明
地図はその国の文化水準のバロメーターとも言われ、我が国の地図づくりは世界最高水準にあるが、ここに至るまでには先人達の艱難辛苦の歴史がある。そして、これらの古地図は歴史の証言者として現在まで生きている。大東亜戦争で目指した日本の「大東亜共栄圏構想」とはどのようなものであったか、またこの時代に日本列島各地は未曾有の災害に見舞われているが、これらを、永年筆者が収集所蔵の古地図や資料をもとに体験も交えて紐解いている。
目次
第1章 古地図の歴史を遡る(地図の歴史を簡単に遡ってみよう;地圖と和紙―地図を語るなら和紙を語らねばならない;地図から読む戦争・災害;樺太北緯50度、日本最初で最後の国境線標石設置;平成の大地動乱期)
第2章 大東亜戦争と古地図(戦争と地図の統制;明治維新後における地図作製と測量史実;大日本帝国参謀本部陸地測量部創設から戦争への道―戦争には地図が必要との再認識;戦争に必要な地図作製の組織体制づくり;陸地測量部―戦争時代に突入し地図の統制が始まる ほか)
著者等紹介
菊地正浩[キクチマサヒロ]
ノンフィクションライター・旅ジャーナリスト。昭和14年(1939)東京都出身、専修大学法学部。三井住友銀行(旧三井銀行)、(株)ゼンリン、日地出版(株)等を経て、現在、(有)ケイエスケイ(菊地総合企画)代表取締役、他。日本地図学会会員。一般財団法人日本地図センター地図専門指導員。旅ジャーナリスト会議理事。特定非営利活動法人日本トイレ研究所防災トイレアドバイザー。地図の機関紙や旅のガイド、雑誌などに執筆や講演活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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