出版社内容情報
私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。
「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。
「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。
にげて さがして、うごいて うごいて――
ラストは、あなただけの物語に続きます。
内容説明
いま、きみがうごきまわれるのはすごくせまいはんいかもしれない。でも、もうすこししたら、きみはどこにだっていけるんだ。うちゅうにだっていけるかもしれない。にげるために、さがすために、きみのあしは、ついている。生きづらい世の中のすべての人へ。ラストは、あなただけの物語に続きます。
著者等紹介
ヨシタケシンスケ[ヨシタケシンスケ]
絵本作家・イラストレーター。1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。様々なジャンルで多数の著作がある。2児の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
423
ヨシタケシンスケは、新作をコンスタントに読んでいる絵本作家です。本日(2/24)発売の最新作を読みました。本作は、小学校中学年~大人向けの虐め回避自分探し絵本でした。もっと気楽に逃げて生きられたら、苦労しないんでしょうね。本シリーズは、絵本のサイズが小さいのが玉に瑕です。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97848701415372021/02/24
馨
299
大人にも子供にも響く言葉が沢山書かれていて、しんどい毎日を過ごしている自分としては結構一つ一つが大きく届きました。自分を守るために逃げても良い、足は動くためにある、変わるために動いてもいい、変わらないために動いてもいい、いつのまにか大人になったら、嫌でも留まっていなきゃいけないな、逃げることは卑怯って勝手に思っていた節があるなとハッとしました。2021/04/03
旅するランナー
283
ひどい人からスイッスイッとにげながら、大事な人を、大事な何かをさがしにいこう。その人はすぐそばにいるかもしれない。旅先で出会うかもしれない。映画の中や、本の中や、読書メーターの中にいるかもしれない。さあ、動き出そう!って、こわばった心を優しくほぐし、生きてる先に仄かな光が見えてくるような、素敵な絵本です。逃げるは恥でもなく役に立つのです。2021/07/22
いつでも母さん
223
『じぶんをかえるために うごいてもいいし、 じぶんをかえないために うごいてもいい。』自分を変えないために動く…そうだ!逃げるのは悪くない。逃げるのは負けじゃない。自分の人生に勝ち負けなんてないさ。自分の為に逃げて…自分の為に探すんだ。今なら何回だって掛けてやれる言葉・思い・眼差しは誰かの心に届くと好いな。ヨシタケシンスケさんの絵本は子供だけじゃなく、大人の心にも響く。いつか大人になる子供と、かつて子供だった大人の為に。2021/04/04
zero1
193
ヨシタケ流の哲学が炸裂!今、イジメや差別に苦しんでいる、そこのアナタ!逃げろ!足は逃げるためにある。逃げることは恥ではない。それは自衛であり防御。【逃げること】は【大事な何かを探す】意味がある。そして我々は動くために生きている。人が生きるのは【探し続ける】こと。想像力が欠如した輩や苦手な奴から距離を保とう。📚️本書を小中高校に置け!救われる生徒がたくさんいるぞ。✴️大人にも深く刺さる秀作。大型版でも出してほしい。2023/05/30
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