内容説明
500gで生まれた赤ちゃん。医師から告げられた「72時間が山だ」。生きている時間が残り少ないとしたら、産まれた事実を残してあげたい。写真家がつづった256日間。
目次
入院と出産(2015・10;2015・11―修正25週~30週;2015・12―生後1ヵ月・修正30週~34週)
手術・成長・退院(2016・1―生後2ヵ月・修正34週~38週;2016・2―生後3ヵ月・修正0ヵ月;2016・3―生後4ヵ月・修正1ヵ月;2016・4―生後5ヵ月・修正2ヵ月;2016・5―生後6ヵ月・修正3ヵ月;2016・6―生後7ヵ月・修正4ヵ月;2016・7―生後8ヵ月・修正5ヵ月)
外の世界
発達・障害・未来
著者等紹介
田尾沙織[タオサオリ]
1980年、東京都生まれ。2001年、第18回写真ひとつぼ展グランプリ受賞。雑誌や広告、写真集、映画スチールなどで幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうき
9
妊娠25週、体重500㌘で産まれた赤ちゃんの成長の記録✨本当に本当に可愛くて一緒に成長を見守ってる気持ちで読んだ。『すべての赤ちゃんが元気に育ちますように』心からそう思った。2021/05/02
ぱぴい
5
読み終わった直後、本を握りしめてぼおっとした。胸がいっぱいだった。妊娠25週で、急遽出産することになった写真家の田尾沙織さん。愛息子、奏ちゃんの成長と闘病を写真と日記で綴っている。自分自身の妊娠週数と重なり、夫も一緒に読み進めたが、生まれた奏ちゃんの姿に私たちはショックを受けた。胎動を感じさせてくれる赤ちゃんが、こんなにもまだ細いなんて。雑誌で見る、ふっくらした赤ちゃんのイラストは真実ではなかったのだ。毎日奏ちゃんのもとに向かい、小さな成長を愛おしみ、心が折れそうなことは意識的に遮断する、母の強さよ、愛よ2021/01/13
いなこ
3
友人に勧められた本。たった500gで生まれた赤ちゃん。大人さながらの多種多様の疾患を現代の医療で1つずつ対応。その赤ちゃんの生命力もあるだろうが、なんとすごいことだろう。作者は写真家であるので、所々に写真がある。生まれたばかりの500gの赤ちゃんの写真に衝撃と感動!写真の奏介くんはこんな大変なことに耐えたようには見えない程。シャッターチャンスはさすが。この本を読んで自分の出産時や子のことを思い起こした。状況は様々ではあるが、最後の文にあるようにすべての赤ちゃんが、元気に育ちますように。と私も願う。2020/11/29
ぽじ
1
GCUの助産師ですが、、すごくよかった。お母さんの気持ちの変化もよくわかるし、何より写真が本当にきれい…。図書館本でしたが、手元に欲しいなあ。2020/12/16
kitapon1221
0
妊娠25週4日、500gで産まれた奏ちゃんが、NICU/GCUで過ごした256日の記録。手のひらに乗りそうなくらい小さいのに、全身から「生きたい」というパワーがあふれ出ている。目がくりっくりで可愛い。私の息子も妊娠26週6日、483gで産まれているので、NICU/GCU通いの日々を思い出して、涙が止まらなかった。息子は今9か月、寝ぐずりや哺乳ストライキにうんざりすることもあるけれど、胸の中で眠る寝顔を見ながら、あぁ、私は今、奇跡を抱いているんだな…と思う。本当に、すべての赤ちゃんが、元気に育ちますように。2024/05/01