出版社内容情報
1960~70年代の韓国。「漢江の奇跡」といわれた高度経済成長期の陰で、不可視化されてきた女性労働者たちの闘いを照射する。
本書は、儒教思想が根強い男性優位社会で、資本・公権力からの搾取と抑圧に立ち向かった一人の女性の壮絶な半生記であり、韓国現代史を理解するための貴重な歴史的記録である。
【目次】
目次
序文――労働者が書く個人史に託して
第一章 序論
研究背景と研究目的
研究時期および本の構成
第二章 一九六〇~一九七〇年代 女性労働者の生と清渓労組
一九六〇~一九七〇年代の韓国の政治・経済・社会的背景と女性労働者の生
「清渓労組」誕生と民主労組運動
第三章 「コンスニ」の誕生
幼い日々
九歳の子の手紙代筆
兄たちの痛ましい事情
上京とあばら家生活
平和市場 一三歳の「シタ」
ひもじかったころ
「シタ」からミシン工へ
工場のシステムと裁断師の権力
平和市場 女性労働者の「生」と労働
小結
第四章 「女工」から「労働者」へ
名前を取り戻した場所「労働教室」
初めての勝利 退職金獲得闘争
「女工」から「労働者」へ
八時間労働獲得闘争と賃金引き上げのためのワイシャツ工場労働者たちの闘い
タリム社「ライン作業」
タリム社での労組生活
拘束と収監生活
労組での文化活動
忘れられない出会い
女工先生の風変りなハングル教室
退職金獲得闘争 勤労基準法以上のものを勝ち取る
合同捜査本部での経験「ハングルわかりません」
小結
第五章 舞台の陰へと消えていった女性労組活動家たち
「アカ」という社会的烙印
性拷問の恐怖
「ブラックリスト」飢え死にする自由だけ
工場の中の「性」
経済的苦しみにあえぐ女性労働者たち
小結
結び
付録――平和市場工場用語
訳者あとがき
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- 和書
- 風のアルビオン



