内容説明
阪神・淡路大震災から30年。中越・東日本・熊本地震、西日本豪雨、そして能登半島地震。日本列島はまさに「災害時代」の真ん中にある。著者は多くの被災地に出かけ、被災者の声を、苦悩の中で生きる声、抵抗の声、人間の声として聴く。そこから、被災者の暮らしと自然、社会、制度、地域との関わりを捉え、災害対応を含む社会制度のあり方を問う。
目次
第1章 能登半島の多重災害が問いかけるもの
第2章 住民自治による避難所運営―熊本地震の実際と教訓
第3章 みなし仮設の健康・生活と復興施策の課題
第4章 被災者の健康と生活からみる社会保障の問題
第5章 関係性の断絶と権利としての関係保障の条件整備
第6章 災害時代を生きる条件―関係保障・普遍主義・ケア実践
著者等紹介
高林秀明[タカバヤシヒデアキ]
1969年、静岡県生まれ。熊本大学大学院社会文化科学教育部博士後期課程修了。博士(公共政策学)。現在、熊本学園大学社会福祉学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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