感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュシュ
21
主人公の少女ラーキンの弟は、生まれてすぐに亡くなってしまった。パパとママはそのことに触れようとしない。そんなラーキンの家にソフィーという赤ちゃんがやってきて、少しずつみんなが変わっていく。本当に悲しいことを言葉にするのには、時間がかかる。でも、言葉にできたときにまた新しく歩き始めることができるのかもしれない。ラーキンの学校の司書の先生の詩の授業がよかった。この物語の中には、いくつかの詩が出てくる。ロセッティの『風を見たのはだれだろう』が出てきて嬉しかった。人は詩や言葉を支えにして生きていくのだと思えた。2016/09/18
がる
6
鈴木まもるさんさし絵。 淡々と静かな物語。 キーワードは「ことば」。何編かでてくる「詩」が良いです。 少し時間を置いて、またじっくり読みたい本です。2011/11/18