内容説明
放送100年その源を「洋楽」から探る。西洋音楽の受容・発信が日本で本格化しつつあった大正時代末期に放送事業は開始され、以降ラジオは「洋楽」を切れ目なく電波に乗せてきた。こうしたラジオと洋楽の「共振」には、当時のどのような経緯や価値観、力が関わっていたのか。
目次
序章
第1部(放送開始前後のラジオと洋楽放送の「浮上」;洋楽番組制作者の誕生;放送体制の変化と洋楽放送)
第2部(洋楽放送の多様化:思想と実践から;洋楽放送と「国民音楽」:日本の洋楽発信の場としてのラジオ;洋楽放送と大衆:「軽音楽」番組の誕生と変容)
第3部(太平洋戦争と洋楽放送:1開戦前後1年の変化と連続性;太平洋戦争と洋楽放送:2「音楽放送」への転換;音楽放送の戦後)
終章 文化の一端を担った「洋楽放送」
著者等紹介
武田康孝[タケダヤスタカ]
1972年、北海道生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。日本放送協会(NHK)勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程修了。博士(文学)。専門分野は文化政策研究、文化資源学。現在独立行政法人国際交流基金に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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