内容説明
関白頼通時代の二人の歌人。藤原家経は儒者歌人として歌合などで活躍。家集からは伊勢大輔や能因等との親交、頼通時代の万葉集受容の一端が明らかになる。源頼実も歌合などで活躍し、和歌六人党の一人に数えられるが、三十歳で夭折した。最善本を底本とした注釈によって従来の歌序が訂正され、真の姿が出現。源氏物語や先行詩歌を貪欲に摂取する姿勢が浮かび上がる。
目次
藤原家経「家経朝臣集」
源頼実「故侍中左金吾家集」
解説(藤原家経とその家集;家経集の底本(冷泉家時雨亭文庫蔵真観本)、および詠歌の配列について
頼実集の底本(京都女子大学蔵蘆庵文庫本)、およびその構成と編者
源頼実とその和歌活動)
著者等紹介
久保木哲夫[クボキテツオ]
1954年3月 東京教育大学文学部卒業。都留文科大学名誉教授。2022年12月 死去
加藤静子[カトウシズコ]
1977年3月 東京教育大学大学院博士課程退学 博士(神戸大学)。都留文科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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