出版社内容情報
恋人が綴った、西村賢太との3547日
「生きていてほしかった」
私のせいで西村賢太が殺された、との認識が、
突然背後から鈍器で殴りかかってきた――
瞬間、左のみぞおちが反り返るようにグググと
引き攣って、洗面台に駆け寄って嘔吐いた――
『西村賢太殺人事件』の爆誕である。
<目次>
第一章 火吹達磨としぶり腹
第二章 岡山ルーチン
第三章 遥道
第四章 DJけんけん
第五章 一国一城の主
第六章 暴力沙汰
第七章 ケダモノの舌
第八章 愛情乞食
第九章 淸造大権現
第十章 西村賢太殺人事件
【目次】
内容説明
恋人が綴った、西村賢太(けんけん)との3547日。
目次
第一章 火吹達磨としぶり腹
第二章 岡山ルーチン
第三章 遙道
第四章 DJけんけん
第五章 一国一城の主
第六章 暴力の沙汰
第七章 ケダモノの舌
第八章 愛情乞食
第九章 清造大権現
第十章 西村賢太殺人事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
64
版元が版元だけに、ただの回顧録で終わらず。表題作の第10章で目眩を引き起こす。本書の読者は西村賢太を読み込んだヘヴィな御仁が多い筈だ。第9章まではそんな賢太マニア達が、さもありなんと興奮しながら下世話な覗き見趣味を満足させる内容。やっぱ本物のDVじゃん(笑)。さすが賢太という実生活でのクズっぷりと同時に、いじましいまでに小さな幸福を慈しむ生活。アンビバレントな生活から生み出された西村作品の創作過程の裏側をも書かれている。しかし筆者にとってそれらはすべて第10章に向けての前奏曲。読者とのすれ違いが悲劇的だ。2025/12/14
つちのこ
39
文章は上手くないが、勢いがあるので読ませてくれる。さて本書、どんな位置づけで捉えればいいだろうか。インパクトがあるタイトルなので、西村ファンとってはこれだけで手に取ってしまうだろう。自称内縁の妻?が語った暴露本としては艶っぽさもないし、延々と続く思い出話は時系列もいったりきたり。強いてあげれば、西村賢太=北町貫多が分身のごとく表裏一体に重なることを実感できたこと。私小説への強いこだわりを裏付けている証だ。最終章は読むに堪えない。一人の女性の人生までをかく乱した、西村賢太という唯一無二の存在は罪でしかない。2026/04/09
おかむら
36
2022年に急逝した西村賢太の元恋人が、2012年から6年続いた岡山での半同棲生活の思い出を綴った本。そんな人がいたのかぁ、と私小説や大食い日記には出てこない一面が垣間見れるかと読んでみたら…。ひぃぃ! これは稀に見る奇書だー! 9章まででやめとけばまあ普通の回顧本だったのに、最後の10章の破壊力が凄まじい。そして著者が本当に伝えたかったのはこの最終章だそうなので、この本が賢太の本出してる他の大手からでなく飛鳥新社(キワモノ好き)から出たのもさもありなん。久々のとんでもない読書!珍本大賞決定。 、2025/12/14
メタボン
26
☆☆☆☆ 西村賢太ファンなら面白く読める本。貫太さながら、西村が私生活でも、こきほき、あきたりなく、ふとこっているから。西村が潔癖症すぎて踵がガサガサで、歩くと室内犬のような音がしたというのもリアル。それにしても最終章の不法侵入事件、現実にしても、作者の被害妄想にしても、どちらに転んでも、怖すぎる。真相はいったい何なのだろう。作者は本当に狂気に陥ってしまっているのではないか?2026/01/25
フリウリ
25
西村賢太の元「内縁の妻」による思い出など。ある芸人が芥川賞をとったときに「けんけん」が、あんなことしちゃいけない、「たけしさん」だって選挙に出ないじゃないか、と言ったという一節が印象的。西村賢太はかれの文体をつくりあげるまでに気も遠くなるような時間をかけて努力したはずとおもう。本書に「文体」はない。親がリベラル(左)だと子が右に振れるエピソードが、いくつか披瀝されていて興味深く、タイトルを含めて、編集サイドの「売り抜けたい」的な態度が透けて見えます。図書館で借りました。?2026/03/27




